- 経口摂取時は効果の持続時間が全CBD製品中最も長いと言われている
- 経口摂取、舌下摂取、局所塗布など使い方が様々あり、場所を選ばず使用できる。
- CBD製品の中で最もメジャーで取り扱っているブランドが多い
- 味覚が敏感な人はCBD特有の独特な味(海外では草っぽい、土っぽいなどと形容される)を感じやすい
近年アメリカを中心とした美容・健康業界で一大ブームを巻き起こし、現在日本でも急速に注目度が上がっている「CBD」。あなたは知っていますか?
2020年のデータブリッジマーケットリサーチ社による報告によると、2020年〜2027年までの予測期間でCBDオイル市場は年平均成長率38.4%で成長し、2027年までに市場規模約280億ドルに達するとのこと。また、CBDは潜在的な可能性を秘めた天然化合物として世界中で注目を集め、CBDに関する医学・薬学的研究の論文も数多く発表されてきています。
日本ではまだ認知度が低いCBDですが、既に欧米諸国ではCBDを手軽に摂取できるCBDオイルなどの製品が流行中しているのです。
しかし、CBDオイルと聞いても、「CBDオイルとは? 結局なんなの?」「本当に安全なの?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事ではそんな疑問について徹底解説していきます。
読み終わる頃には、CBDオイルについて理解が一層深まっていることでしょう!
また、CBDオイルの購入を検討する方向けにCBDオイルのおすすめ10選をまとめているので、興味を持った方はこちらも参考にしてください。
目次
CBDオイルとは?
まず、CBDオイルについて理解するために、以下の内容を解説していきます。
CBDオイルについてまだイメージができていない方はぜひ参考にしてください。
CBDとは
CBD(カンナビジオール)とは大麻(ヘンプ)から採取される物質です。
大麻に含まれる化学物質はカンナビノイドという総称で呼ばれ、CBDもそこに含まれています。
カンナビノイドには CBDの他にも、テトラヒドロカンナビノール (THC)、カンナビノール(CBN)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビエルソイン(CBE)、カンナビゲロール(CBG)、カンナビディバリン(CBDV) など、100種類ほど存在することがわかっています。
また、カンナビノイドは、第7の栄養素とされ近年注目を浴びている「ファイトケミカル(※)」という栄養素の1種です。
より詳しくCBDについて知りたいと思った方は「【初心者必見】CBDとは?効果や基礎知識について完全解説!」を参考にしてください!
CBDオイルとは
CBDオイルとはカンナビノイド(※)のうちCBDを中心に抽出し、ココナツオイルやオリーブオイルなどに配合した製品です。
CBDオイルはCBD製品の中でも最もメジャーであるため、比較的手に入れやすく、VAPEなどの専用の道具が必要ないために手軽に始めやすく、使う場所を選ばないのが長所だと言えるでしょう。
CBD製品にはオイル以外にも様々な種類があり、それぞれの製品とCBDの効果時間、吸収効率を以下でまとめたので参考にしてください。
摂取方法 | 製品 | 時間 | 吸収効率 | |
---|---|---|---|---|
発現までの時間 | 持続時間 | |||
気化吸収 (vapeによる吸引) | ・CBDリキッド ・CBDワックス | 2~15分 | 2~4時間 | 20~40% |
舌下吸収 | ・CBDオイル | 15~30分 | 2~4時間 | 5~20% |
経口摂取 | ・CBDプロテイン ・CBDグミ ・CBDカプセル ・CBDオイル | 30~90分 | 6~8時間 | 5~15% |
皮下吸収 (部分的な塗布) | ・CBDクリーム ・CBDバーム ・CBDロールオン ・CBD美容液 | 15~30分 | 2~4時間 | -(※) |
経皮吸収 | ・CBDパッチ | 15~30分 | 4~8時間 | 60~90% |
※皮下吸収(部分的な塗布)では、クリーム等を塗った部分で部分的にCBDが作用します。CBDが血中に入り込んだり体内で活用されたりするわけではないので吸収効率の計算はできません。
安全性
大麻の成分と聞くと、「キマるの?」「違法じゃないの?」と、思う人もいるようです。
大麻に含まれるカンナビノイド(※)の中で、特にCBD、THC、CBNは三大主成分として知られています。
大麻の陶酔作用の中心となる成分はTHCで、精神的な依存性が存在すると言われています。(ただしその依存性はカフェインと同程度と言われていますが。)
しかし、CBDにはTHCのような陶酔成分はなく、しかも副作用がとても少なく、乱用や依存、身体依存(離脱による否定的な身体症状)はないと言われています。また、耐性(身体が抵抗性を持ち、効きにくく、もしくは効かなくなる現象)も微小であると言われています。
CBDは合法です。日本では1948年に施行された大麻取締法によって、カンナビノイド(※)を多く含む花穂と葉の利用を禁止しています。しかし、CBDは成熟した茎と種から抽出されるため、法律に抵触しないのです。
日本の大麻取締法一条には、〝大麻草の成熟した茎・種子およびその製品を大麻の定義から除く〟と書かれています。そのため茎から抽出されるCBD製品は法的には大麻ではないという扱いになり、合法的に流通させることができるのです。日本国内で流通している製品に関しては、税関での審査を通過していますので、製品を購入・使用していることで逮捕される可能性はないでしょう。一方、海外でCBD製品を購入し国内に持ち込むのはやめましょう。花穂や葉を使用している場合は、大麻取締法の規制対象となり、大麻密輸に該当する恐れがあります。
正高佑志. お医者さんがする大麻とCBDの話 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1888-1893). Kindle 版.
また、厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部のホームページにも以下の記述があります。
CBD製品の大麻非該当性の確認について
大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しませんが、当該製品を輸入する前に、麻薬取締部においてその該否を確認しております。
確認の手続きについては以下をご確認の上、担当部署へとご連絡ください。
つまり、然るべき確認をへて販売されている商品は問題ありません。
従って、CBD製品を使用しても大麻のようにキマることはありませんし、CBD製品を所持・譲受・譲渡したとしても逮捕されることもありません。
CBDオイルの効果・効能
CBDは研究途上であるためその全容は明らかにはされていませんが、80〜114種類存在すると言われており、大きな可能性のある天然化合物として1,000以上の研究が行われています。それらの研究からCBDがさまざまな症状に対して有効である可能性が徐々に明らかになってきました。2017年にはWHO(世界保健機関)により、健康上のリスク、及び依存性がないことが示されました。
CBDが幅広い疾患の治療に有効な可能性があるとの報告にはさまざまなものがあります。その疾患の例には以下のようなものがあります。
分類 | 改善が示唆された症状 |
---|---|
自己免疫疾患 | ・炎症 |
神経疾患 | ・アルツハイマー病 ・パーキンソン病 ・多発性硬化症 ・てんかん ・ハンチントン病 ・脳卒中 ・外傷性脳損傷など |
生活習慣病 | ・糖尿病 ・メタボリック症候群 |
神経精神病 | ・自閉症 ・PTSD ・不安障害 ・うつ病 ・アルコール依存症など |
消化管疾患 | ・大腸炎 |
心血管機能障害 | ・アテローム性動脈硬化症 |
皮膚疾患 | ・にきび ・疥癬など |
思い当たる症状がある人は、一度調べてみると良いかもしれません。
CBDオイルの使用方法
CBDオイルの主な使用方法についてご紹介します。
自分の使用目的に合わせて、お好みの方法で楽しんでいただければと思います。
舌下投与
CBDオイルの使用方法でおすすめの方法は直接舌の裏に垂らす方法(舌下投与)です。
90秒ほどで口腔内の粘膜から吸収され、毛細血管から小静脈に入り、消化器官や肝臓から血液内に入るので、直接飲み込むよりも吸収が良く、生体利用効率は5〜20%と言われています。
経口投与
他の食べ物や飲み物に混ぜて一緒に摂取したり、市販の空カプセルに入れてサプリメントのように摂取したりする方法です。
CBDオイル特有の風味を感じにくいため味などを理由に舌下が難しい人におすすめです。
一緒に摂取した物の影響を受ける場合があるため、作用に個人差が見られることがあります。
また、生体利用効率舌下よりも劣ると言われています。
局所投与
体に直接塗布する方法です。
CBD成分を含む製品を痛みの出ている部位に直接塗布することで痛みが軽減したという研究結果が報告されています。
塗りたい場所を清潔にし、適量のCBDオイルをマッサージするように馴染ませてください。
舌下投与や経口投与より消費量は多くなるので、コスト面ではデメリットとなります。
CBDオイルのメリット
ここではCBDオイルのメリットについて解説します。
自分が求めている条件と合致しているか、参考にしてみてください!
効果の持続時間が長い
CBDオイルの経口摂取は効果の持続時間が長い(〜8時間)という特徴があります。朝から夜まで緊張しっぱなしの可能性のある日などは摂取すると楽に過ごせる可能性がありますね!眠りの浅さに悩まれている人もCBDオイルの摂取で悩みが軽くなる可能性があります。
場所を問わず使用しやすい
CBDオイルは舌下投与、経口投与、局所投与というふうに様々な使用方法があるため、状況や場所を選ばず使用しやすいという特徴があります。例えば、飲み物や食べ物に混ぜて摂取する、直接口に垂らす、空き時間に肌に塗るなど、仕事中でも摂取が可能です。CBDリキッドやCBDワックスは気化吸収により摂取するものなので摂取時に蒸気が出てしまい喫煙と間違えられてしまうリスクもあります。場所を問わずに使用できるという点はメリットと言えるでしょう。
取り扱っているブランドが多い
CBDオイルはメジャーな製品であるため国内外問わず取り扱っているブランドが多いことも特徴の一つです。消費者にとって選択肢が多い、選べるということはありがたいことですね。また、様々なブランドがCBDを開発することで適切な競争が生まれより良いCBDオイルが開発されていくことが期待できます 。
CBDオイルのデメリット
ここではCBDオイルのデメリットについて解説します。
自分が割り切れる部分かどうかの判断を行うための参考にしてみてください!
効果の持続時間が長い
「メリットにも同じことが書いてあるけど書き間違い?」と思った人、残念ですが書き間違いではありません。CBDオイルの経口摂取では効果の持続時間が長い(〜8時間)ため、摂取する時間帯や摂取量によって、後ろに控えている予定、作業に影響を与える可能性があります。メリットは捉え方を変えるとデメリットにもなり得る、ということです。
特徴的な味がする
某人気芸人さんのお言葉をかりると「クセがすごいんじゃ」ということです。CBDオイルには独特の風味があり、海外サイト等では土っぽい味、草っぽい味と表現されたりします。CBDオイルの原料は植物の麻であるため当然といえば当然ですね。基本的にCBDオイルの味はキャリアオイルの味ですが、味覚の敏感な方は土っぽい、草っぽい味を感じることがあるようです。
CBDオイルに向いている人とは?
以下のような方はCBDオイルに向いていると言えるでしょう。
それぞれ順番に解説していきます。
睡眠の質を改善したい人
CBDオイルの経口摂取では効果が発現するまでに時間がかかるが効果の持続時間が長い(〜8時間)という特徴があります。
特に夜中に頻繁に起きてしまうなどの悩みを抱えている方は、CBDオイルの経口摂取で睡眠の質を改善できる可能性があります!
その点を踏まえると、CBDオイルは睡眠の質を改善したいという人にオススメ!といえます。
場所を選ばずCBDを摂取したい人
CBDオイルは経口摂取、舌下吸収が基本的な使い方ですが、基本的にはオイルであるため、例えばコーヒーなどの飲み物などにまぜて摂取することができます。
CBDオイルは「仕事中だけどちょっとリラックス感を感じたい」などを考えている方にはオススメです!
生活の中で手早くCBDを摂取したい人
CBDオイルは基本的にはオイルであるため、ドレッシング等に混ぜて食事と一緒にCBDを摂取することもできます。
CBDの摂取には時間を割きたくないけどCBDのリラックス効果がほしい方にはCBDオイルはオススメです!
愛する人の痛みを取ってあげたい人
CBDオイルは痛みの出ている部位に直接塗布することで痛みが軽減したという研究結果が報告されています。
愛する人が体の痛みを訴えている場合、CBDオイルでマッサージを行ってあげることで痛みが和らぎ、愛が深まる可能性があります。
コミュニケーションにもなるので心のあたりのある方は試してみてはいかがでしょうか?
以上を見て、CBDオイルを試してみたいと思った方は「【2021年最新版】CBDオイル おすすめ10選を徹底紹介!」を参考にしてください。
CBDオイルに向いていない人とは?
逆に、以下のような方はCBDオイルに向いていないと言えるでしょう。
それぞれ順番に解説していきます。
味覚が敏感な人
CBDオイルには独特の風味があります(海外サイト等では土っぽい味と表現されています)。
CBDオイルの原料は植物の麻であるためCBDオイルにも草のような風味を感じることがあるようです。
基本的にCBDオイルの味はキャリアオイルの味ですが、味覚の敏感な方は上記の様な味を感じ、苦手と感じる方がいるようです。
そのため草っぽい味、土っぽい味が苦手で味覚が敏感な方には向いていない可能性があります。
「味覚は敏感だけどCBDオイルを試してみたい」という人は少量のものから試してみてはいかがでしょうか!?
またフレーバー付きのCBDオイルもあるため、そのような製品を選んでみるのも良いかもしれません!
どうしても味が苦手という方は市販の空カプセルを使ってサプリメントのように摂取すれば風味等を感じずにCBDオイルの効果を実感することができるためオススメです!
運転を頻繁にする人
CBDオイルの経口摂取では効果の持続時間が長い(〜8時間)という特徴があるため、摂取する時間帯、摂取量によっては運転等に影響を与えるというデメリットがあります。
酒類とは違い認知度等が低く法整備も進んでないため飲酒運転のような厳罰はありませんが、CBDにはリラックス効果があるため、運転等の高い集中力が必要な作業の前の摂取には向いていないと言えます。
人身事故等を起こしてからでは遅いため、飲酒と同様、後ろに運転を控えている場合はCBDオイルの経口摂取等は控えていただくほうが良いかと思います。
まとめ
本記事では、「CBDオイルとは?」という疑問を解消できるよう、徹底的に解説をしてきました。
情報過多な社会に生き、煩雑な仕事をこなしつつ人間関係を円満に維持するという、もはや綱渡りにも似たストレスフルな毎日を生きている私たち現代人。
ストレス過剰になることで、さまざまな心身の不調を引き起こす、という状況はもはや誰にでも起こりうる状況だと言えるのではないのでしょうか?
そして、そんな日々にCBDを取り入れることで、より穏やかで、より充実した毎日を送れるかも知れません。
CBDは、多くのストレスと隣り合わせの私たち現代人にとっては、取り入れるべき生活の知恵なのかもしれませんね!
この記事がCBDとの良い出会いのきっかけになれば幸いです!
最後に改めてこの記事の内容をまとめておきます!
この記事を読んでCBDオイルを試してみたいと思った方は「【2021年最新版】CBDオイル おすすめ10選を徹底紹介!」を参考にしてください!
特に日本製のCBDオイルを試してみたい方は「【2021年最新版】日本製CBDオイルのおすすめ3選」を参考にしてください。